Classiques japonais avec furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans
自然科学の革命、世界宗教の頓挫、人間のにぎる力のおどろくべき拡大……」
川内警部は、にがり切って長戸検事のそでをひいた。
「検事さん、あれは気が変ですよ。ちんぷんかんぷんのねごとはやめさせて、となりの部屋部屋を、どんどん洗ってみようじゃありませんか。さもないと、この事件はさっぱり片づきませんよ。迷宮入りはもういやですからね」
そういわれて、長戸検事も警部の意見にしたがう気になった。さっぱりわけのわからない博士のうわごとに、頭痛のするのをこらえているのは、ばかな話だと思った。
検事は、つぎの部屋を見るから案内するようにと、博士にいった。博士は、いすからのそりと立ち上がった。
どんな光景が、つぎの部屋に待っていることか。
三重のドア
第二研究室へはいりこむのは、たいへんめんどうであった。
ドアだけでも、三重になっていた。
しかもそのドアは、どういう必要があってかわからないが、大銀行の地下大金庫のドアのように、厚さが一メートル近くあるものさえあった。第三のドアが、いちばんすごかった。
それをあけると、がらんとした部屋が見えた。水銀灯のような白びかりが、夜明け前ほどのうす明かるさで、室内を照らしつけていた。