Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Lisez 金属人間 (きんぞくにんげん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 78 616 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

検事は、目をとじた。そして無言だ。

「そう考えると、針目博士邸における三つの殺人傷害事件も、かんたんに答が出てしまうのですがねえ。どうです検事さん。このおとぎばなしを採用なさったらどうですか」

検事が、やっと目をあけた。かれは、エンピツのおしりで書類のうえをぴしりとうった。

「だめだ。いくら答がうまく出ようと、仮定のうえに立つ答は、ほんとの答とはいえない。金属Qがはたして谷間三根子を殺したか、川内君を斬り、田口巡査を斬ったか。そのところの証明ができないかぎり、その答を採用するわけにはいかん。まさか検事が全文おとぎばなしの論告はおこなえない」

そうはいったが、検事も「もし犯人が金属Qならば」の仮定をおいて、答がずばりとでるその明快さには、心をうごかされているようすであった。

蜂矢はかるくうなずいた。その仮定さえ証明できれば、検事も了解すると見てとったからである。

「さあ、その仮定が真なりという証明ですが、これは針目博士に会って聞けば、一番はっきりするんです。しかし困ったことに針目博士は姿を消してしまった」

「針目は死んだと思うか、それとも生きていると思うか、どっちです」