Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぎんさんじゅうまい

銀三十枚

国枝 史郎

Lisez 銀三十枚 (ぎんさんじゅうまい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 35 863 caractères · 73 écrans

Aozora Bunko

そうして私には感ぜられた、悲痛なマクベスの心持が。

彼女は定まって一人で外出た。どんな事があってもこの私と、連れ立って歩こうとはしなかった。

良人のあるということを、隠したがっているらしかった。

家財道具が新調された。黒壇細工! 埋木細工!

植木屋が庭の手入れに来た。鋏の音が庭に充ちた。

大工が部屋の手入れに来た。鉋の音が部屋に充ちた。

屋敷が次第に立派になった。

「そうさ、伽藍がよくなければ、仏像に価値がつかないからな」

ある夕方自動車が着いた。

彼女は洋装で出かけて行った。

私は玄関まで従いて行った。それ、例の小姓のように。

自動車は自家用の大型物であった。

自動車の中に紳士がいた。顎鬚を撫して笑っていた。この市の有名な市長であった。

「ははあ誘いに来たのだな。大方ホテルへでも行くのだろう。夜会だな、結構なことだ。……俺は書生部屋で豚でもつつこう」

だが一体どうしたことだ? 一晩も泊まっては来ないではないか。

どんなに遅くとも帰って来た。

「遠慮はいらない。泊まっておいでよ」

私は心で云ったものである。

「大方の貴婦人というものは、時々紳士と泊まるものだ。