Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ながぐつのはなし

長ぐつの話

小川 未明

Lisez 長ぐつの話 (ながぐつのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 208 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

あるところに、かわいそうな乞食の子がありました。

さびしい村の方から、毎日、町の方へ、ものをもらいに追い出されました。けれど、小さな足には、なにもはくものがなかったのです。子供は跣足で、長い石ころの多い道を、とぼとぼと歩かなければならなかったのでした。

夏の暑い日のことであります。地の面は乾いて、石は、熱く焼けていました。しかし子供は、足になにもはくものがなかったので、その上を跣足で歩いていました。通りすがりの人たちは、このかわいそうな乞食の子を見ましても、やさしい声ひとつ、かけてくれるものはありませんでした。

乞食の子は、きたならしいふうをして、だれも通らない、日盛りごろを往来の上を歩いていたのです。すると、頭の上で、つばめが鳴いていました。電信柱が往来に沿って、あちらまで遠くつづいていました。そして、その先は、青い、青い、空の下に見えなくなっていました。

その柱と柱の間には、幾筋かの電線がつながっていました。そして、その細い電線は日にさらされて光っていました。

つばめは、幾羽となく並んで、電線に止まっています。そして、鳴いていました。乞食の子は、ふと思わず立ち止まって上を仰ぎますと、つばめは、みんな自分を見て鳴いていましたので、これは、鳥までが、自分をばかにするのかと腹をたてました。