Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいひいちようちょう
開扉一妖帖
泉 鏡花
Lisez 開扉一妖帖 (かいひいちようちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 898 caractères · 40 écrans
――助かった。恩に被ますよ。」
「とんでもない、でも、まあ、嬉しい。」
「まったく活返った。」
「ではその元気で、上のおさらいへいらっしゃるか。そこまで、おともをしてもよござんす。」
「で、演っていますかね。三味線の音でも聞こえますか。」
「いいえ。」
「途中で、連中らしいのでも見ませんか。」
「人ッこ一人、……大びけ過ぎより、しんとして薄気味の悪いよう。」
「はてな、間違ではなかろうが、……何しろ、きみは、ちっともその方に引っかかりはないのでしたね。」
「ええ、私は風来ものの大気紛れさ、といううちにも、そうそう。」
中腰の膝へ、両肱をついた、頬杖で。
「じかではなくっても――御別懇の鴾先生の、お京さんの姉分だから、ご存じだろうと思いますが……今、芝、明舟町で、娘さんと二人で、お弟子を取っています、お師匠さん、……お民さんのね、……まあ、先生方がお聞きなすっては馬鹿々々しいかも知れませんが、……目を据える、生命がけの事がありましてね、その事で、ちょっと、切ッつ、はッつもやりかねないといった勢で、だらしがないけども、私がさ、この稽古棒(よっかけて壁にあり)を槍、鉄棒で、対手方へ出向いたんでござんすがね、――入費はお師匠さん持だから、乗込みは、ついその銀座の西裏まで、円タクさ。