Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
とうぎゅう
闘牛
野上 豊一郎
Lisez 闘牛 (とうぎゅう) de 野上 豊一郎 (のがみとよいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 037 caractères · 16 écrans
徒歩の闘牛士が十人、騎馬が六人、外に飾り立てられた騾馬が三頭、その傍には白に赤の装飾ある頭巾をかぶった男が二人ずつ付き添いながら。三頭の騾馬と添付の六人は後で殺された牛を運び去る役である。
その花やかな一団はアレナを横断して、正面のテンディドスへ向いて列ぶと、其処に陣取っている闘牛の司宰者が牛檻の鍵を馬上の役人に投げ渡す。
集団は解散し、闘牛士たちはめいめいの部署につく。雨がぽつぽつ落ちて来た。
向側の牛檻の戸が開かれる。瞬間、一頭の大きな山のような牡牛が砂を蹴って駆け出して来る。牛がそんな速さで駆け出すのを私は見たことがなかった。殺気を含んで猛烈な勢でアレナの中央まで駆けて来ると、いきなり立ち止まって四方を見廻わす。初めから喧嘩腰で、よい敵はいないかと捜している。うまく仕込んだもので、もし牛がその精悍さを示さなかったら、見物人の反感はそれをいじめ殺そうとする者の上に集まるだろう。その証拠には、私はそういった場合を一度も見なかったが、駆け出した牛に闘志がないと見ると、見物人は騒ぎ立って、格闘を中止させる習慣があるそうだ。それは必ずしも人道主義的見地から反対するのではなく、勝負にならない勝負を見せられることに興味を持たないからだろう。