Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
とうぎゅう
闘牛
国枝 史郎
Lisez 闘牛 (とうぎゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 976 caractères · 20 écrans
それにしても宮相の身になって見れば、自分の甥の侍従官が、今度の犯罪の片割れであり、大立物であるということが、どんなにしても信じられなかった。
「いかに彼奴が感情家でも、いかに婚約が破れたと云っても、皇室の至宝を盗み出して、サンジカリストの一人に手渡そうなどとは思われない」
全く彼には思われなかった。しかし夫れにもかかわらず、ラシイヌのよこした手紙には夫れに相違ないと書いてある。
(宝物庫から飛び出したのは他ならぬ閣下の甥御です。甥御は其時耳飾を掴んで飛び出して来たのでございます。そして閣下を突き倒して置いて走り去ったのでございます。甥御はお若くてお壮健ですのに閣下は六十を越して居られ、それに御病弱でございます。ですから閣下が甥御のために倒された所から起き上がって、曲り角まで行かれる頃には、甥御は牛舎まで走って行って、耳飾を牛飼人に手渡してから、曲り角まで走り帰えり、其処で閣下と落ち合う事などいと易いことでございます)
手紙には斯う書いてあるのであった。
「しかし」と宮相は尚思った。「私の甥の侍従官が何の理由でだいそれた盗賊などをしたのだろう?」
ところでラシイヌの手紙には、その疑問をも解いている。