Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
「バカね。ここへよんでよ。」
「大きな声だけ、よしてよおかあさん。」
内しょ声でいって音枝は出ていった。
浜子はなかなかこなかった。そのなかなか姿を見せなかったことで安江は落ちつきをとりかえしていた。押しかけてきたとはいえ、一たん受入れた以上はやはり、年長者としてこの場をうまくおさめねばなるまいと、少々業腹なのをがまんしていたのだが、いくらまっても姿をみせないとなると、せっかちな安江はじっとしていられなくなる。ポンポン手をたたくと、また音枝が小走りにやってきた。
「浜ちゃんどうしたのよ。」
「どうって。なだめたりすかしたりするけど、だめなのよ。」
「だめって、なんなの。」
「困っちゃうわたし。」
「しようがないね。なんだって?」
「おばさんともあろう人が、あんなことをいうとは思わなかったって――幻滅なんだって。」
「なによ、それ。」
「なんだかしらないわよ、わたし。」
「へえ、それをお前、だまって聞いてるの。」
人のよい音枝のことだ。母のかんしゃくだからゆるしてくれとでもいったにちがいない。と思うと安江は顔をまっかにして立ちあがっていた。
「おかあさん、あんまり気をたてないで。