Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あめ

雨

織田 作之助

Lisez 雨 (あめ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 421 caractères · 60 écrans

Aozora Bunko

母親一人を味方と考え、母親と二人きりの時初めて気持が落ちつくという風であったから、母親をまもるという生意気さを本能的にもっていた。そうして彼の幼き日々は、彼の歯によってキリ/\と噛みしめられていたが、遂に、ある日、彼は自らの唇を噛み切ってしまうに到った。その秋、お君に再婚の話が持ちかけられ、例によって、私はどうでも宜ろしおますと万事相手の言う通りになった。相手は生玉前町の電球口金商野瀬安二郎であった。

電球口金屋てどんな商売ですねん? とお君がきくと仲人は、電球の切れたのおまっしゃろ、あれを一個一厘で買うて来て、つぶして、口金の真鑄や硝子を取って売る商売だす、ぼろいいうこっちゃ。しかし、ぼろいのは、当時のタングステン電球の中には小量の白金が使用されているのがあり、電球一万個に一匁五分見当の白金がとれるからである。白金は当時、一匁二十九円の高価であった。もと/\廃球は電灯会社でも処分に困り、甚しいのは、地を掘って埋めたりしていたのを、紙屑屋であった安二郎の兄の守蔵が眼をつけた。最初、分解して口金とガラスだけをとっていたので余りぼろいもうけにならなかったが、ふと白金の使用されていることを知り、苦心してそれを分離する方法を発見した。