Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきしろやまめ
雪代山女魚
佐藤 垢石
Lisez 雪代山女魚 (ゆきしろやまめ) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 297 caractères · 19 écrans
七
渓流魚の釣趣を味わうのは、大したむずかしい道具立てはいらぬ。餌釣りには二間か二間半のやわらかくて、そして軽い竿。道糸は秋田の渋糸の十五撚りか二十撚りを竿の長さだけつけるのである。鈎素は磨きテグスの一厘か一厘半で、鈎は袖型の七、八分がよかろう。錘は調節を自由にするため、板鉛を使う。そして、魚の餌にからまる振舞を、速やかにきくのに都合がいいように、道糸の途中に水鳥の白羽を目印としてつけるのである。
餌は川虫、山葡萄の蔓虫、鰍の卵、虎杖の虫、柳の虫、蚯蚓、栗の虫、蜻蛉、虻、蝶、蜘蛛、芋虫、白樺の虫、鱒の卵、鮭の卵、川百足、黄金虫、蟹などで、何でも食う。
道糸を流れの落ち込みや、瀬脇へ振り込んで下流へ流してくる途中、山女魚が餌をくわえれば、水鳥の白羽の目印が微かに揺曳する。そこで、すかさず鈎合わせをすれば魚の口にガッチリと掛かる。引く、引く、山女魚は渾身の力を尾鰭にこめて逸走の動作に帰るのだ。
毛鈎の竿は、短いものが都合がいい。九尺くらいか長くて一丈一尺もあれば充分である。道糸は馬尾糸を幾本にも撚ったもの、竿三、四尺短くつける。鈎素は上等テグスの三、四厘を二尺くらい。