Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lisez 雪柳 (ゆきやなぎ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 054 caractères · 90 écrans
――是非と望んで、これは私が聞きました。尼婆さんの他の饒舌には弱らされたが、これだけは、もう一度、また一度と、きかせて貰った。調子に乗ると、手拍子が張扇子になって、しかも自己流の手ごしらえ。それでもお惣菜の卯の花だ、とお孝の言訳も憎くない。句切だけぐらいだけれども、娘の鼓の手が入ったのです。が説くぞ、説きます、という尼婆さんの口説節が、あわれに、うらがなしく、昔なつかしく、胸にしみて、ぞくぞく心を揺って、その癖、一本松が、かっと血を湧かして、火のように酔って行く。
さんざ浮かれた折ばかり、酔いしれるとは限りません。はかない、悲しい、あるいは床しい、上品な唄、踊、舞を見て、魂とともに、とろとろに酔って行く。……あの体で。……あでやかな鬼の舞を視ながら、英雄が酔っぱらった例もあります。いや、いつかの間淵の話じゃないが、蟻の細工までにも到らない、箸けずりの木彫屋が、余五将軍をのみなかまに引込んだ処は、私も余程酔いました。――ま、ま、あなたへ、一杯。」
閑静な席で、対坐に人まぜせぬ酒の中に、話がここへ来たころは、その杯を受けた筆者も酔が廻った。この筆者の私と、談者の私と、酔った同士は、こんがらかっても、修理を捌くお手際は、謹んで、読者の賢明に仰ぐのである。