Classiques japonais avec furigana
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lisez 雪柳 (ゆきやなぎ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 054 caractères · 90 écrans
よって、秘法やぞに。この法は、業病難病、なみなみならぬ病ともまた違うて……大切な術ゆえに、装束をあらためて、はじめからその気で来たや。さ、どうや。お冬さん……もう牡牝はいわんぞ。お冬さん、あんたも知ってじゃろ、別しての秘法は、艾も青々となる瑠璃の白露のようながや。」
「助けて下さいまし、お尼さん、そうして、お灸は、どこへ。」
「魂は、胸三寸というわいの。」
「ええ。」
「鳩尾や、乳の間や。」
「……恥しい。」
「年でもあるまい。二十越した娘を育てたものが、何、恥しい。何、殿方に、ははは、こりゃ好いた人には娘のようじゃ。」
「夜もふけました、何事も明日にしてはいかがです。」
「滅相な、片時を争う。一寸のびても三寸の毛が生えようぞに。既に、一言を聞いた時、お孝には、もう施した。二人のためには手間は取られず、行方は知れぬ。こんな場席を、仏智力、法力をもって尋ねるのは勿体ない。よって、魔魅や、魔魅の目と導きで探って来たぞに、早う、なされんかに、お冬さん。」
「はい。」
「さ、お冬さん。」
「はい。」
「これ。」
「はい、でも。」
「ええ、うじうじして、畜生。」
「……お尼さん、助けて下さい。