Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきま
雪間
久生 十蘭
Lisez 雪間 (ゆきま) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 817 caractères · 24 écrans
小間使がいいつけられたものを持ってくると、笠原は酒瓶と水差を手もとにひきつけ、自製でよろしくやりながら、あれこれと洋酒の講釈をはじめた。
「じいちゃん、うるさいわよ。どうして今夜はそんなにしゃべるんです?」
「口がひとりでに動くんだ。口を閉めてくれ」
「そんなにおっしゃるんなら、閉めてあげるわ」
安芸子は乱暴にアブサントを注ぎ、いい加減に水を割ると、生に近いのを笠原の口もとにさしつけた。
「これを飲んで、さっさと潰れてしまいなさい。おやすみになる時間よ」
「眠くないが寝てやってもいい」
注がれたアブサントをグイ飲みすると、
「伊沢さん、わたしが邪魔なんだそうだから、その辺へ片付いて、ひと眠りします……家内も今夜は調子がいいらしいから、ご用がなかったら、ゆっくりしていらしてください」
笠原は壁ぎわの長椅子によろけこんでうつらうつらしていたが、間もなく長椅子の肱に頭を落して調子の乱れた鼾をかきだした。
「ほら、もう眠ってしまったわ」
虚脱したようになっている笠原のあわれな寝顔を、安芸子は下眼に見さげておいて、そろりと伊沢のとなりの椅子に移ってきた。
「あたしの影が薄いでしょう。