Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

でんきばと

電気鳩

海野 十三

Lisez 電気鳩 (でんきばと) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 465 caractères · 52 écrans

Aozora Bunko

高一は、早口に妹の名をよんでみました。

そのとき、つみかさねてあった荷物が、がさがさとうごきだしました。

「あっ兄ちゃん。あたしはここよ」

帆布がまるめておいてありましたが、その中から、とつぜん、なつかしい妹ミドリのこえがしたものですから、高一は、

「おお、ミドリちゃん。よくまっていてくれたね。いまたすけてあげるよ」

と、かけよりました。帆布をのけていると、その下にかわいそうなミドリが、手足をくくられてつながれていました。高一は、わる者どもの、にくいやりかたにはらをたてながら、つなをほどいてやりました。そして、きょうだいは、ひさしぶりに、たがいに手と手をとりあったのです。うれしさに、なみだが、あとからあとからわいてきて、きょうだいは、はじめのうちは、おたがいの顔をよく見ることができませんでした。

「ぐずぐずしていてはたいへんだ。ミドリちゃん、すぐ、にげよう」

高一は、妹をひったてるようにして、テントの外にのがれました。そして、電気鳩を砂のなかからほりだし、それを、ゴムびきのかっぱにつつんでわきにかかえました。

「兄ちゃん、どこへにげるの」

「船にのって、すこしでも早く、この島からにげだすのだよ。