Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいねんのしさくのために

青年の思索のために

下村 湖人

Lisez 青年の思索のために (せいねんのしさくのために) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 550 caractères · 203 écrans

Aozora Bunko

四

前田君は、夕立が来そうだというので、合羽やら、傘やらを、われわれのために用意して乗りこんでいる。

モーターの力で船は沖に出る。左手の海岸に見える小さな部落が、前田君の居村の小江部落だと、この船を動かしている青年が教えてくれる。約二十分で漁場についた。

その頃、夕立が沛然と襲って来て、海一面に真白な泡が立つ。背広の上を、前田君に貸して貰った合羽で、十分にくるんだが、それでも頸すじから、気味わるく雫が流れこむ。前田君は、自分はびしょぬれになりながら、傘を私にさしかけてくれた。わたくしは黙ってその好意をうけることにした。

はじめてあった発明青年と、海の上で、こうした恰好でよりそっていることが、わたしには何だか不思議なことのように思えて仕方がなかった。

夕立は間もなくやんだ。そして、夏の午後の日が、またぎらぎらと海面を射た。

四

漁場につくと、動力はただちに、船の推進から蛸壺繰りあげの操作に転換された。

間もなく、繰りあげがはじまる。船側に平行して、棒形のローラーが一本つけてあり、舷の内側に、木製の傘形のものが立っていて、その上に、カタン糸の糸巻見たいな恰好をした、直径三寸ばかりのローラーがはめてある。