Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おもしろみ

面白味

中谷 宇吉郎

Lisez 面白味 (おもしろみ) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 027 caractères · 3 écrans

Aozora Bunko

昔、伊東で病気を養っていた頃、東京の一流料理店の主人が、遊びに来たことがある。料理店を通じての友人ではなく、同郷の男である。

私にはよく分からなかったが、何でも非常な食通で、料理の腕も一流だという噂の男であった。それで女房が、伊東の材料で、何か料理を教えてもらいたいと頼んだ。

それで材料を買いに出たわけであるが、驚いたことには、この先生、道路の真ん中を悠然と歩きながら、「あの牛蒡は食える」とか「あのこんにゃくはいい」とか言う。指差す方を見ると、なるほど小さい八百屋の店先に、そういうものがならんでいる。

それらを買って来て、いろいろな料理をしてくれたのであるが、そのうちの牛蒡の煮附には、ちょっと驚いた。土のついた牛蒡を洗って、大きく斜めにさっさと切って、鍋に抛り込む。そして酒と醤油だけで煮附ける。それだけのことである。醤油など、一升瓶からドクドクと注ぎ込むので、大分過剰にはいったらしい。

食べてみると、果して塩辛い。「どうもこれは辛いようだが」と聞いても、先生すましたものである。「いい牛蒡ですよ。なかなか美味い。唯醤油が少しはいり過ぎたので、少し塩辛いだけだ」