Classiques japonais avec furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Lisez 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 327 caractères · 43 écrans
吹所には、吹所棟梁が十人、その下に棟梁手伝いがいて、約二百人の職人を支配していた。
金座の仕事は、第一に、小判、分判の金吹で、幕府の御手山、その他、諸国の山から出る山金を買入れて小判をつくるが、そのほかに上納金の鑑定封印、潰金、はずし金の買入れ、両替屋から瑕金、軽目金をあつめて、これを改鋳する仕事もした。
吹所の一廓は、吹屋、打物場、下鉢取場、吹所棟梁詰所、細工場、色附場の六棟にわかれていた。
小判吹きはなかなか手のかかるもので、まず位改といって、金質の検査をし、その後に、さまざまの金質のものを一定の品位にする位戻ということをやり、砕金といって地金を細かに貫目を改め、火を入れて焼金にし、銀、銅、その他をまぜる寄吹の工程をへ、それから判合、つまり、品質を決定し、それを打ちのばして延金にし、型で打抜き、刻印を捺し、色附をしてようやく小判ができあがる。
金局では、一枚ずつ改めて包装し、千両、二千両箱におさめてこれを金蔵へ収納する。
なにしろ通貨をあつかう場所なので、金局の平役以下、手伝い、小役人、吹所の棟梁、手伝い、職人らはみな金座地内の長屋にすみ、節季のほかは門外に出ることは法度。