Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かぜとき からすときつね
風と木 からすときつね
小川 未明
Lisez 風と木 からすときつね (かぜとき からすときつね) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 452 caractères · 7 écrans
「なにをそんなに考えこんでいるのですか?」と、ふいに、声をかけたものがあります。
からすは、振り向くと、そこに一ぴきのきつねが雪の上にうずくまって、木の上を見ていました。
「きつねさんですか。私が、去年の秋、ここへやってきたときに、だれか犬を捨てたものがあった。犬は、クンクン悲しそうな声を出して鳴いていました。すると遊びに、野原へやってきた子供たちが見つけて、犬のために、小さな眠る場所を造ってやって、家へ連れていったら、しかられるから、みんなが食べ物を持ってきて犬にやろうということなどを相談していたのを見ましたが、いま、その子供たちの造った小屋が雪の下になってしまったと思っていたのですよ。」と、からすはいいました。
きつねは、不思議なことを聞くものだと思った。その小屋などは、なんでもないことだが、捨てられた犬は、どうなったろうと思ったのです。きっと、雪の下になって、死んでしまったにちがいない。だれが、そんな捨てたような犬を連れていって飼っておくものがあろう? ……きつねは、犬を自分たちの敵と思っているので、平生心から犬を憎んでいました。それで犬に対して、好意のある考えが浮かんでこなかったのです。