Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lisez 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 957 caractères · 55 écrans

Aozora Bunko

――おまえは饒舌り過ぎるぞ。

「その小言はもうきかないな、十太夫はこの世の人間じゃないんだから」

――土田は饒舌り過ぎる。

「おれがみまいにゆかなかったのは、危篤の病床にいる十太夫に、あの人とおれの並んだ姿を見せたくないと思ったためだ」と土田は云った、「――そしてまたあの人にも、おれと十太夫の二人がいっしょにいるところを見せたくなかった、いまになればつまらないことのようだ、子供っぽい心配のようだが、あの当時のおれたちのあいだでは大切なことだった、十太夫にもしづさんにもおれにも、――そうだろう、その証拠はいま、あの人の顔にあらわれていた、おまえもあの表情は見ただろう、おれが師範のあと継ぎの話をしたときの、あのがっかりしたような顔つきをさ」

――もうそのくらいでよせ。

「そうしよう」と云って土田はまた微笑した、「だが断わっておく、安川を師範に据えようと思ったのも事実なんだぜ、いいよ、おれは饒舌り過ぎた、これでやめるよ」

土田正三郎はゆったりとした大股で、御蔵の辻のほうへ曲っていった。