Classiques japonais avec furigana
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くびちょうだい
首頂戴
国枝 史郎
Lisez 首頂戴 (くびちょうだい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 756 caractères · 20 écrans
「武士から乞食、乞食から泥棒、まずこの辺が恰好さ」
春昼である。暖かい。雲雀がお喋舌りをつづけている。
「これもな」と乞食物憂そうにいった。「彼奴、越前へのツラアテさ。手にあまるほどの大盗となり、一泡吹かせてやるつもりさ」
暁星五郎という大盗が、関東関西を横行したのは、それから間もなくのことであった。火術を使うという評判であった。影の形に添うように、美人が付いているという評判でもあった。
(緑林黒白ニ曰ク)大盗暁星五郎、ソノ本名白須庄左衛門、西国某侯遺臣ニシテ、幕府有司ニ含ム所アリ、主トシテ大名旗本ヲ襲フ、島原ノ遊女花扇、是ト馴染ンデ党中トナリ、変幻出没ヲ同ジウス、星五郎強奪度無シト雖モ、ヨク散ジテ窮民ヲ賑ス、云々。
兎まれ大岡越前守が、この暁星五郎なる賊を、幾度か捕えようとして躊躇したことは、事実らしいということである。