Classiques japonais avec furigana
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たかいきとこどものはなし
高い木と子供の話
小川 未明
Lisez 高い木と子供の話 (たかいきとこどものはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 979 caractères · 10 écrans
四
そして、自分たちの敵は、何者だろう……。つれてゆかれた子がらすは、どうなったろうと、あちらに飛び、こちらに飛び、わめきたてていました。
四
夕日が、黄色く林の間を彩って沈みかけたころから、烈しい風となりました。ちょうど、このとき、地主のおじいさんは、かんかんに怒って、あちらからやってきました。
「だれだ! からすの子を捕ったものは? 親がらすがきちがいになって鳴いているので、家にいられたものでない。」
善吉の家のそばで、子供らは、からすの子をおもちゃにして遊んでいました。ちょうど、そこへおじいさんは、やってきたのです。近所の人たちは、何事が起こったのかと思って、外に出てみました。すると、日ごろやかましい、がんこな、地主のおじいさんが、怒っているので、みんな小さくなって、息を殺して、ながめていました。善吉の母親も、自分の子供が、いたずらをしたためしかられるのを、人の蔭になって見ていました。
「だれが、垣根などを破って、内へはいったのだ。」と、おじいさんは、目をみはりました。
「おらでない。」
「善ちゃんだ。」
「だれが、木などに登って、からすの子を捕ったりしたのだ。