Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まぞう

魔像

林 不忘

Lisez 魔像 (まぞう) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 131 494 caractères · 260 écrans

Aozora Bunko

七

園絵はもう築土八幡の家へ帰って、帯屋小路の喧嘩屋には、神尾喬之助がひとり、くどいようだが茨右近と同じ顔と服装で、ゴロリ手枕、壁に貼った十七人の名前を見上げて、つぎの犠牲者とその襲撃法でも考えているところだ。

そこへ、息せき切って帰って来た知らずのお絃……その話を聞くと、今夜、喬之助には内証で、右近が横地半九郎の家をおそったところが、源助町の道場から用心棒が来ていて、そのうえ、一人はすぐに、もっと援兵を呼びに芝へ走り帰るのを自分は、右近について行っていて見届けたから、その足で迎いに来たのだという。皆まで聞かずに、喬之助は手慣れの剛刀を腰に四谷をさして駈け出した。

お絃、喬之助について直ちに引っ返すかと、思うとほかに用がある。もう一人、魚心堂先生を呼んで行きたいのだ。

魚心堂先生。

魚を追って歩くのだから、どこにいるとは限らないが、当時外神田に地蔵ヶ池という小さな池があって、当分はその辺にくらしているという先夜の話だったから、お絃がそこへ駈けつけてみると、なるほど、池の上に枝を張り出した一本の大樹がある、その枝に跨がって、魚心堂先生に昼夜の別はない、夜中だというのに、いま悠々と糸を垂れていらっしゃる。