Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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かまをきずいてしりえたこと

魯山人陶説

北大路 魯山人

Lisez 魯山人陶説 (かまをきずいてしりえたこと) de 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 46 780 caractères · 98 écrans

Aozora Bunko

ゆえに古陶に趣味を持ち、古人の作に感銘を受けるほどの者は、これを作らんとするに当り、この点の注意を軽率にしてはならぬ。

言い換えれば織部風のものを作らんとするには、信楽、唐津といった土を代用してはならぬ。織部には瀬戸の土、信楽には信楽の土が良く、もし織部に信楽の土を用いれば、決して織部の良き感じが出るものではない。

ひとり土のみならず、絵付けに用いる鉄分も織部に用いる丹礬も、すべての材料は他所に求めてはならぬ。中国の青瓷、朝鮮の刷毛目、あるいは赤絵、染付、その他数多ある外品の特色が、曾て日本に於ける倣造に於て成功した試しがないのは、蓋し取材の方法が根本的に間違っているからである。

窯もまた伊賀には伊賀の構築、古志野には古志野の窯が、昔ながらの形で入用なので、すべてが在りし日の昔のままに遡って、一応も二応も研究しなくてはならぬのである。

ひるがえって現代の陶器を見るに、それが個人作家たる場合はなおさらに、その作らるるすべてに於て、自分の見るところでは由って来るところが頗る不鮮明で、いわゆる戸籍が正しくない。全く得体の知れぬ雑念のまとまりで、これを一言にして尽せば、即ち単純の美を欠いて、複雑の醜を残しているものと言い得るであろう。