Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

う

鵜

山本 周五郎

Lisez 鵜 (う) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 733 caractères · 38 écrans

Aozora Bunko

「いいえそうじゃありません、汚らわしい女と云われたから出てゆくんじゃありません、そうでなくとも、自分でなにもかも話してお暇を頂くつもりだったんです」

さだは巧みに浴衣をひっかけて立ち、隣りの納戸へいって、箪笥の音をさせはじめた。――小五郎は口をあけた。刀を持った右手をだらんと垂れ、納戸の物音を聞きながら、口をあけて大きく喘いだ。

「まさか、そんな」と彼は吃った、「出てゆくなんて、まさか、――本気でいうんじゃないだろうな」さだは答えなかった。

「そんなことはできない筈だ」と彼は云った。

納戸で帯をひろげる音がした。

「そんなことができる筈はない」

小五郎はふるえながら云った、「父はあんなに貴女を愛している、結婚して三年このかた、父はなんでも貴女の云うままになって来た」

「あなたにそうみえるだけよ」

「なんでも云いなり放題だった、眉をおとさせない、歯を染めさせない、家政もみさせない、城下の屋敷がいやだといえば、すぐにこの控え家へ移ってくると、あの年で二里ちかい道を毎日お城へかよっている」小五郎はそう云った、「しかも父は不平らしい顔もしないし、元気でわかわかしくさえなった」