Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たそがれのこくはく
黄昏の告白
浜尾 四郎
Lisez 黄昏の告白 (たそがれのこくはく) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 453 caractères · 41 écrans
……僕はこの数ヶ月、毎晩死んだ妻の亡霊に悩まされつづけていたんだ。」
「あんなに愛しあっていたんだからなあ……」
「いや、そういう意味ではない。殺された妻の死霊に呪われつづけたのだ。」
「どうして?」
「どうして? では君もやはり、世間と同じことを信じているのか。山本。僕は何度妻を殺そうと思ったかしれないんだ。そうしてあの恐ろしい夜のあのできごとは、たとえ僕が自分で手を下したのではないと云え、僕に十分の責任があるんだ。山本、僕は強盗に妻を殺さしたのだよ。僕は僕の妻が強盗に殺されるまで、黙って見ていたんだよ……」
「大川、俺には君の云うことが信じられない……」
「だろう。そうだろう。しかしほんとなんだ。僕はすべてに敗れたんだ。仕事の上でも、恋愛の上でも! 僕は君が今なお独身でいることを祝福する。僕は結婚というものがあんな恐ろしいものとは、想像もしていなかった。僕と蓉子とは結婚した。だから僕は敗れたんだ。もしあの時、米倉と蓉子と結婚していてみろ。恐らくは僕が勝ったに違いないんだ。
僕は初め勝ったと思った。少くも恋の上では! 勝って蓉子を完全に得たと信じた。そう信じて半年程幸福に暮した。