Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たそがれのこくはく

黄昏の告白

浜尾 四郎

Lisez 黄昏の告白 (たそがれのこくはく) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 20 453 caractères · 41 écrans

Aozora Bunko

僕が物音をほんとに聞き始めたのは、蓉子のねている室の次の間でみしみしいう音をきいた時だ。強盗だな! と近頃の強盗騒ぎにおびやかされている僕は、すぐに感じた。いきなりピストルを手にとって、僕はそーッと襖に忍びよったのだ。

ちょっとばかり襖をあけたとたん、蓉子のねている裾の方の襖がするすると開いて、覆面をした男がぬっと首をつき出した。次の瞬間には出刃庖丁らしいものをもった大の男が、ねている蓉子の裾のところに突っ立っていた。

法律がどんなことを云おうとも、深夜、人の家に刃物をもってはいってくる奴を殺すことは、正しいことだと僕は思っていた。否今でもそれは信じている。パッと襖を開くや否や、僕は賊の右側からいきなり一発を発射した。あッと云って賊がよろよろとするところを、僕は飛鳥のようにとび出して狙をつけながら、ピストルを賊の顔につきつけて第二発をその額に撃ち込んだ。美事に命中すると同時に、賊は何の抵抗もなし得ずに仆れたのだ。戦いは実に簡単だった。

この物音に蓉子も久子も目をさました。もしこの時、蓉子が、僕の奮闘を感謝してくれたなら、あんなことにならずにすんだろう。