Classiques japonais avec furigana
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おうごんのうでわ
黄金の腕環
押川 春浪
Lisez 黄金の腕環 (おうごんのうでわ) de 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 431 caractères · 9 écrans
すると之れを見た伯爵は、忽ち何か考え出した様子で、
「オオ、面白い試験方法が胸に浮んだ」
「何んな試験方法です」
「他でも無い、あの流星と云うものは何んだか気味の悪いもので、それが落ちたと覚しき場所へは、余程の勇士でも其夜直ぐに行くのは厭がると云う、爾して昔からの口碑にも、流星の消えた場所には何か不思議な物が落ちて居ると云われて居る、夫れは本当か嘘か分らぬが、兎に角今あの淋しい森林の中へは流星が落ちた、和女等は未だあの森林の中へ入った事はあるまいが、随分変った場所だから、誰でも今夜あの森林を一番奥まで探検して、果して其様な不思議な物が落ちて居るか否か、最も正確に林中の模様を私に報告した者をば、今夜一番勇ましい振舞をした者と認め、私は玉村侯爵に代り此腕環を与える事としよう」
「まあ厭な試験方法ですこと」と、一番目の娘も二番目の娘も叫んだ。
「厭なら仕方が無い、権利を放棄する迄さ、其代り此腕環を貰う事は出来ないぞ」
腕環の貰えぬのは閉口である、「それなら参りましょう」と二人共答えた。
伯爵は三番目の娘の露子に向って、
「露子、和女は何うじゃ」