Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねずみざか
鼠坂
Lisez 鼠坂 (ねずみざか) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 781 caractères · 16 écrans
一同が立ち上がる時、小川の足元は大ぶ怪しかった。
主人が小川に言った。「さっきの話は旧暦の除夜だったと君は云ったから、丁度今日が七回忌だ。」
小川は黙って主人の顔を見た。そして女中の跡に附いて、平山と並んで梯子を登った。
二階は西洋まがいの構造になっていて、小さい部屋が幾つも並んでいる。大勢の客を留める計画をして建てた家と見える。廊下には暗い電燈が附いている。女中が平山に、「あなたはこちらで」と一つの戸を指さした。
戸の撮みに手を掛けて、「さようなら」と云った平山の声が小川にはひどく不愛相に聞えた。
女中はずんずん先へ立って行く。
「まだ先かい」と小川が云った。
「ええ。あちらの方に煖炉が焚いてございます。」こう云って、女中は廊下の行き留まりの戸まで連れて行った。
小川は戸を開けて這入った。瓦斯煖炉が焚いて、電燈が附けてある。本当の西洋間ではない。小川は国で這入っていた中学の寄宿舎のようだと思った。壁に沿うて棚を吊ったように寝床が出来ている。その下は押入れになっている。煖炉があるのに、枕元に真鍮の火鉢を置いて、湯沸かしが掛けてある。その傍に九谷焼の煎茶道具が置いてある。