Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
Lisez ○○獣 (まるまるじゅう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 139 caractères · 43 écrans
眠られぬ少年
眠られぬ少年
深夜の大東京!
まん中から半分ほど欠けた月が、深夜の大空にかかっていた。
いま大東京の建物はその青白い光に照されて、墓場のように睡っている。地球がだんだん冷えかかってきたようで、心細い気のする或る秋の夜のことだった。その月が、丁度宿っている一つの窓があった。その窓は、五階建ての、ネオンの看板の消えている、銀座裏の、とある古いビルディングの屋上に近いところにあって、まるで猫の目玉のようにキラキラ光っていた。
もし今ここに、羽根の生えた人間でもがあって、物好きにもこの窓のところまで飛んでいったとしたら、そしてその光る硝子窓のなかをソッと覗いてみたとしたら、そこに一人の少年が寝床に横わったまま、目をパチパチさせて起きているのを発見するだろう。敬二――といった。その少年の名前である。
大東京の三百万の住民たちは今グウグウ睡っているのに、それに大東京の建物も街路も電車の軌道も黄色くなった鈴懸けの樹も睡っているのに、それなのに敬二少年はなぜひとり目を覚ましているのだろうか。
「本当にそういうことがあるかも知れないねえ――」
と、敬二は独り言をいった。