Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
「あかいはな ほかしへん」あとがき
「あかい花 他四篇」あとがき
神西 清
Lisez 「あかい花 他四篇」あとがき (「あかいはな ほかしへん」あとがき) de 神西 清 (じんざいきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 626 caractères · 9 écrans
すなわち彼の病める神経は、生活事象を逐一精細に記述する重荷にたえられず、それら印象の圧迫からの急速な解放を、比喩の世界に求めたものであろう。たとえば『夢がたり』のごとき、文字どおり掌大の小作品でありながら、そのうちに作者が触れようと試みている人生の面のおびただしさに、われわれは驚くのである。
一八八三年、彼はナヂェージダ・ゾロチーロヴァという女医学生を妻にむかえた。これは心身ともに病みつかれた彼の後半生にとって、母とも姉とも、また保姆ともなった女性である。彼はまた官途について、ここにつかのまの平安が訪れることになった。この時期の作品には、『あかい花』Krasnyj tsvetok(八三年発表)、『熊』(同じく)などがある。
『あかい花』はハリコフの精神病院における作者自身の痛ましい体験を布地として、これに『悪』との戦いに身を滅ぼす一インテリ青年の悲劇を縫いとったものであり、ガルシンの全作を通じて最も調子の高い、彼の正義感の力づよく流露した作品として評されている。またこれを精神病理の側から見ても、当時の精神病医シッコルスキイらも指摘したように、狂躁状態の内面描写――ことに正常な意識と病的な意識との並存状況の精緻きわまる浮彫りにおいて、古典的価値を有するものとされている。