Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いさましいはなし

いさましい話

山本 周五郎

Lisez いさましい話 (いさましいはなし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 835 caractères · 73 écrans

Aozora Bunko

事実を認めるか」

「そんなことはどうでもいいのだろう」玄一郎は平然と云った、「――要点はほかにあるのじゃないか、それを聞こうじゃないか」

「あっぱれだ、よく云った」

益山郁之助は眼をぎらぎらさせた。

「それならひと言で済むんだ、こういう問題の片をつける方法は一つしかない、まさか拒みはしないだろうな」

「場所と時刻を聞こう」

「わかりがいいな、所は観音寺山の二本松、時刻は明日の朝六時としよう」

玄一郎は黙って頷き、かれらの眼を集めながらそこを去った。

並木のところで取巻かれたとき、玄一郎はもう肚をきめていた、それも江戸を立つまえに考えていたのであるが、忍耐のできる限りはして、ぎりぎりというところへきたら思いきってやる。これまで来た者はそのまえに甲をぬいだ。それは事を荒立てないためであったが、結果としては国許のれんちゅうを増長させた。

こんどはやらなければならない、政治の改革という事業のためにも、江戸の人間が腰抜けでないという証拠をみせ、お互いの正音を出しあわなければならない。

――いずれは誰かがしなければならないことだ、それをおれがやるだけだ。

彼はこう思ったのである。