Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いさましいはなし

いさましい話

山本 周五郎

Lisez いさましい話 (いさましいはなし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 835 caractères · 73 écrans

Aozora Bunko

「津田さまがおさかんなころ、或る家のお嬢さまと恋仲になり、あなたがお生れになった、あの方には奥さまも御長男もいらっしたので、庫田さまに頼んで、あなたを笈川家へお遣りになったそうですの、――そのときはなんとも思わず、すぐ忘れておしまいになった、そうして奥さまが亡くなり、御長男に先立たれてから、ようやく、……初めてあなたのことを思いだし、あなたを見たい、あなたを取戻したいと思うようになったそうですの」

もちろんそんなことができるわけはない。庄左衛門は自分の過失の重さを知った、血を分けたおのれの子を、物でも呉れるように他人へ遣った。

邪魔だったから、そうしなければ都合が悪かったから、親子の情などは感じもせず、些かのみれんもなく遣ってしまったのである。……それが人間を侮辱し、冒涜するものだということを年が経つにつれてわかってきた。

「あなたがこちらへいらして、御自分のお子だとわかってから、あの方は毎日毎日、むかしの罪ほろぼしをしたい、あなたのためになにかしてさしあげたい、そう考えていらしたそうですの、――そして幸か不幸か、そのときが来たのですわ、……あの方はよろこんで、本当によろこんで、自分の罪ほろぼしをなすったのですわ」