Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うすゆきしょう

うすゆき抄

久生 十蘭

Lisez うすゆき抄 (うすゆきしょう) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 454 caractères · 59 écrans

Aozora Bunko

心得た連中のことだから、貧士の一人や半分を仕留めるのに手間ひまはかけない。縊り殺すか叩き伏せるか、その場の思いつきで、手軽に片附けてしまうことだろう。

翌朝、道益は起きぬけに府中へ下り、船澗のそばで上荷の宰領をしていたが、谷戸へやった手の者が、午ごろになっても帰って来ないので気にしだした。といって何事があろうとも思えない。山曲につづく入谷津の谷戸は、山懐に囲まれた広くもない段地で、荒れはてた陸田や狭畑があるばかりの奇もない場所である。猪狩りは名目だったが、思いたてば、なにをやりだすかしれない放埓な連中のことだから、面白ずくに巻狩りでもはじめ、二子山のあたりで遊び呆けているのでもあろうか。夜になったら帰って来るだろうと多寡をくくっていたが、その後、三日経っても消息がないので、上の谷戸でなにかしら異変があったのだと思うほかはなかった。

四日目の夜、とりわけ夜目のきくやつを二人ばかり物見にやると、夜明けごろ意外な報告をもって帰って来た。入谷津の山端の木繁みの間から谷底を見おろすと、そこここの段丘に蔓巻の打刀を差し、鍬鋤を担いだ山武士態の男がむらむらに群れ、なにを運ぶのか、谷戸の斜面の古道から鷹巣山の峯づたいに、何百という松明の火が点々とつづいている。