Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おかよ

おかよ

山本 周五郎

Lisez おかよ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 116 caractères · 19 écrans

Aozora Bunko

その時である、先行した二隊が敵に発見されたのであろう、例の角櫓からばらばらと火がとびだして来た。それは松明であった、幾十百本となく無数の松明が、生き物のようにとびだして来て地に落ち、それが炎々と焔をあげた。今にすれば、探照燈か照明弾であろう、落ち散った松明の光は、いまや敢死隊の姿をあからさまに照しだした。

「かかれ」

という絶叫がきこえ、第二隊が隘路へとびこんだ。同時に角櫓からすさまじい一斉射撃がおこった。それは的確をきわめた狙撃だった、とびこんだ第二隊は見るまにその半数をうしない、残った者は転げるように退却した。……そこへ第三隊が追いついた。

「待て待て、これではせいてもだめだ」植村七兵衛が制して云った、「あの火があっては此方の体がまる見えだ、いくら突っこんでも狙い射ちにされてしまう、まずあの火を消すか、燃えつきるのを待つよりほかはない」

「だが待っているうちに夜が明けるぞ」

「消すとしても、しかしあの数では……」

云い合っているとき、第三隊の中から一人ぱっととびだした者がある、印東弥次郎であった。彼は槍を伏せ、身をかがめて、飛礫のように隘路へ突進して行った。