Classiques japonais avec furigana
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あじさい
たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集
佐藤 春夫
Lisez たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集 (あじさい) de 佐藤 春夫 (さとうはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 41 277 caractères · 84 écrans
柱時計に噛まれた話
※(ローマ数字1、1-13-21)※(ローマ数字2、1-13-22)※(ローマ数字3、1-13-23)※※(ローマ数字5、1-13-25)※(ローマ数字6、1-13-26)※(ローマ数字7、1-13-27)※(ローマ数字8、1-13-28)※(ローマ数字9、1-13-29)※(ローマ数字10、1-13-30)※(ローマ数字11、1-13-31)※(ローマ数字12、1-13-55)
文字は星のやうにあざやかな金
その文字板は死のやうにまつ黒
ぐるりは花と葉との浮彫
さてその振子はと言へばそれは
風にゆれるたつた一房の葡萄の実
熟れて命のやうに甘いたつた一房
このよき細工人は無名でこそあつたが
ヱピキユラスほどの賢者だつた
美しい教はつつましいから
人には知られずに三十年の間
場末の時計屋で塵まみれだつた
これは私がその時計を買った時に、うれしさのあまりにつくった詩であります。地震の年のしかもあの怖ろしい事の五六日前に、わたしは、その頃いた大森の町のガアドのわきの古い時計店でそれを手に入れたのです。その時それは本当に塵まみれでした。店の主の話では二十五年も三十年近くもうれ残っているのだという事でした。