Classiques japonais avec furigana
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のろのろほうだんのきょうい
のろのろ砲弾の驚異
海野 十三
Lisez のろのろ砲弾の驚異 (のろのろほうだんのきょうい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 247 caractères · 19 écrans
「それは広東語だ。もっとも、博士がまだ片言もいえないときに、広東人の金氏が拾い上げて、博士を育てたんだからねえ、赤ちゃんのときに広東語を喋ったのは、あたり前だ」
「ふしぎな人物だ。そして、あの穴倉の中でなにをしているのかね」
「博士は、科学者だ。いや、もっと説明語を入れると、国籍のない科学者だ。国籍のない人といっても、ユダヤ系というわけではない。博士は曰く、わしは国籍こそ無けれ、あくまで東洋人だといっている」
「で、博士は一体、毎日どんなことをやっているのか」
「博士は、なんでも、気に入った科学をとりあげて、どんどん研究を進めている。今は、宇宙線と重力との関係を研究しているが、今までにも、たくさんの発明がある。その中で、かなり古臭くなった発明を、方々の国に売って、莫大な金を得ている。博士の資産は、何百億円だか見当がつかない。が、それよりも驚異に値するのは、博士の自主的研究は独得なる発展を遂げ、今世界中で一等科学の進んだアメリカや、次位のドイツなどに較べると、少くとも四五十年先に進んでいると、或る学者が高く評価している。だから、博士は、科学に関しては、世界の人間宝庫であるともいわれている」