Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひすいのたま

ひすいの玉

小川 未明

Lisez ひすいの玉 (ひすいのたま) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 347 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

「やさしくて、いいお顔だね。」

「わかるかな。は、は、は。」と、おじさんは、きげんがいいのでした。

竹夫は、このぱっとしない、ねむるような店の中に、さがしだされるのを待っている、美しいものがあるのを、感じました。

「あの、りゅうがかいてある香炉の頭は、ししの首なんだね。」と、台にのっている、そめつけの香炉を、竹夫はさしました。

おじさんは、にこにこして、新聞を下におき、めがねごしに、竹夫を見つめながら、

「きみは、なかなかいいものに目がつく。感心だ。いまから、研究心をもって、古い美術に趣味をもてば、いまに目があかるくなる。まことにいいことだ。これは、中華民国の二千年ばかりも前のものだよ。」と、おじさんは、手をのばして、わざわざ香炉をとりあげ、竹夫にわたしました。

「よくごらん、めったに、こんな、胸のすくようなものは、見られないから。」と、ひとりで、おじさんは、感心しました。

香炉にかいてあるりゅうの色も、また、ししのすがたも、いきいきとして、新鮮で、とうてい二千年もたつとは、思えませんでした。それに、いいにおいがするので、竹夫は、ふたを鼻にあてて、どんな人が、この香炉を持っていたかと、はるかな過去を想像したのでした。