Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひなゆうはん
ひな勇はん
宮本 百合子
Lisez ひな勇はん (ひなゆうはん) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 468 caractères · 25 écrans
私は幕のあくたんびに御妙ちゃんの出るのがまち遠しくてまち遠しくて自分の目の前にひっぱって来たいほどになった。一番おしまいの幕の一時に大沢の舞子の出た中に端から二番目に花がさをもって立って居るのがお妙ちゃんだった。私はフッと少し立ち上った。お妙ちゃんはまだ見つけて居ない。こっちをむくたんびに私はのび上った。フッと思わない時にお妙ちゃんは見つけたものと見えてその次にこっちを見た事には笑って居た。幕が下るとすぐ男が私の様子をジロジロ見ながら「雛勇はんが着変るまでまっとくれなはれとことづけと云う事でござりますから」こんな事を云って居た。私は外に立って楽屋から出て来る一人一人を目をはなさず見て居た。「まっとりやすの、あの人もうとうに家へかえりやしたワ」あの小っぽけなのが私のまるで知らないのと二人でこんな事を云って肩をたたいて行ってしまった。雛勇はんはなかなか出て来ない。「もしかするとあの妓が云ったのがほんとうなのかも知れないけど」こんな事を思いながら下駄の先で小さい石っころをけとばしながらまって居た。どっからか、ポーッといい香りがする、階子を下りて居るらしい。