Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひょっとこ

ひょっとこ

芥川 竜之介

Lisez ひょっとこ de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 838 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

深間になっていた男がほかの女に見かえたので、面当てに誰とでも死にたがっていたのである。

それから廿の年におやじがなくなったので、紙屋を暇をとって自家へ帰って来た。半月ばかりするとある日、おやじの代から使っていた番頭が、若旦那に手紙を一本書いて頂きたいと云う。五十を越した実直な男で、その時右の手の指を痛めて、筆を持つ事が出来なかったのである。「万事都合よく運んだからその中にゆく。」と書いてくれと云うので、その通り書いてやった。宛名が女なので、「隅へは置けないぜ」とか何とか云って冷評したら、「これは手前の姉でございます」と答えた。すると三日ばかりたつ内に、その番頭がお得意先を廻りにゆくと云って家を出たなり、いつまでたっても帰らない。帳面を検べてみると、大穴があいている。手紙はやはり、馴染の女の所へやったのである。書かせられた平吉ほど莫迦をみたものはない。……

これが皆、嘘である。平吉の一生(人の知っている)から、これらの嘘を除いたら、あとには何も残らないのに相違ない。

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平吉が町内のお花見の船の中で、お囃子の連中にひょっとこの面を借りて、舷へ上ったのも、やはりいつもの一杯機嫌でやったのである。