Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

びっこのおうま

びっこのお馬

小川 未明

Lisez びっこのお馬 (びっこのおうま) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 615 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

それは、ねこがけんかをしたときに、さわって折ったので、そこには、白い毛がたくさんに落ちていました。これを見たとき、驚いたのは、兄さんばかりでありません。姉さんも、また二郎もたいそう驚いたのです。しかし、その中でも、兄は、いちばん悲しみました。

「どうしたら、また、もとのような枝ぶりになるだろう?」と、兄さんはいって、ねこをうらんだのであります。

このとき、ちょうど、叔父さんがおいでになりました。そして、兄の悲しんでいるそばへやってこられて、

「そんなに、悲しまなくたっていい。雨の降る日に、外へ出してやれば、じきに、折れたところから新しい芽をふくから。」と、叔父さんは申されました。

兄は、これを聞くとたいそう喜びました。そして、雨の降る日に、兄は、ぼけの鉢を外に出してやりました。

二郎は、兄さんのすることを黙って、よく見ていました。折れた枝も雨に当たれば、芽をふくというから、びっこの馬も、雨に当たったら、きっと足が伸びるだろうと、考えたのであります。

天気の曇った日のことでありました。二郎は、姉さんに、紙の青い馬を渡して、

「姉さん、どうかこの馬を二階の屋根の上に出しておいてください。