Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほととぎす
ほととぎす
堀 辰雄
Lisez ほととぎす de 堀 辰雄 (ほりたつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 252 caractères · 60 écrans
時鳥がいつになくよく啼いた。昼間からこんなに啼くことも珍らしい。厠にはいっていて、ほととぎすの啼き声を聞くのは悪い前兆だといって昔から人々が忌むらしいが、私は屡それをすら空けたように聞くがままになっていた。……
いつか世の中は長雨にはいり出していた。十日たっても、二十日たっても、それは小止みもなしに降りつづいていた。
或夜など、雨のためにひさしく音信のなかった頭の君から突然道綱の許に「雨が小止みになったら、ちょっと入らしって下さい、是非お会いしたい事がありますから。どうぞお母あ様には、自分の宿世が思い知られました故何も申し上げませぬ、とお言付ください」などと、何を思ったのか、書いて寄こされた。――そこで道綱が何やら気になるような様子で、雨の中をわざわざ訪ねてゆくと、別に何の用事もなかったらしく、ただ頭の君に人懐しそうにもてなされ、女絵など一しょに見ながら常談を言い合って、夜遅く再び雨に濡れて帰って来た。
撫子の方も撫子で、この頃は何か鬱いだようにしている。日ねもす、閉じ籠ったまま、琴などを物憂そうに掻き撫でたり、そうかと思うと急に止めたりして、少しいらいらしたようにして暮らしている。