Classiques japonais avec furigana
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たにしのしゅっせ
むかし むかし あるところに
楠山 正雄
Lisez むかし むかし あるところに (たにしのしゅっせ) de 楠山 正雄 (くすやままさお) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 13 919 caractères · 29 écrans
花咲かじじい
花咲かじじい
楠山正雄
一
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。
正直(しょうじき)な、人のいいおじいさんとおばあさんどうしでしたけれど、子どもがないので、飼犬(かいいぬ)の白(しろ)を、ほんとうの子どものようにかわいがっていました。白も、おじいさんとおばあさんに、それはよくなついていました。
すると、おとなりにも、おじいさんとおばあさんがありました。このほうは、いけない、欲(よく)ばりのおじいさんとおばあさんでした。ですから、おとなりの白をにくらしがって、きたならしがって、いつもいじのわるいことばかりしていました。
ある日、正直おじいさんが、いつものようにくわをかついで、畑をほりかえしていますと、白も一緒(いっしょ)についてきて、そこらをくんくんかぎまわっていましたが、ふと、おじいさんのすそをくわえて、畑のすみの、大きなえのきの木の下までつれて行って、前足で土をかき立てながら、
「ここほれ、ワン、ワン。
ここほれ、ワン、ワン」
となきました。
「なんだな、なんだな」
と、おじいさんはいいながら、くわを入れてみますと、かちりと音がして、穴のそこできらきら光るものがありました。