Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆうれいかしや
ゆうれい貸屋
山本 周五郎
Lisez ゆうれい貸屋 (ゆうれいかしや) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 320 caractères · 42 écrans
三 夜なかの宴に酒と蒲焼
「あんたはわけを知らないから、そんな薄情なことを云うんだわ、男ってみんなそうよ、みんな薄情の不人情のけだものだわ」
「怒ったってしようがねえ、おれに怒ったってよ、……おめえ誰かに騙されたてえわけか」
「騙されたもなにも」
ゆう女はこう云いかけてそこへ坐った、「口惜しくって、口惜しくって、男なんて本当にみんな、不実でろくでなしで浮気者で、ひいっ畜生、どうしてくれたらいいだろう」
「それあおめえ、なんだ、そんなに口惜しかったらおめえ、その相手の所へばけて出てよ、そいつをとり殺すなりなんなり」
「やったのよ」
ゆう女は身もだえをした、「云われなくったってそのくらいのことはやったわよその男をとり殺したばかりじゃなく、その男の一家一族みんなとり殺してやったわ」
「そんならなにも、それでいいじゃあねえか、それで文句はねえ筈じゃねえか」
「文句なんかありゃしないわ、文句なんかないけれど、もうとり殺す相手はないし、あたしは怨念のゆうれいだからうかばれないし、宙に迷ってゆきばがなくなっちゃったのよ」
三 夜なかの宴に酒と蒲焼
「なるほどね、へえー、そんなぐあいのもんかね、ふう、そいつはその、ゆきばがないとは、おれも知らなかったなあ」