Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わがあいするしじんのでんき(さん)
わが愛する詩人の伝記(三)
室生 犀星
Lisez わが愛する詩人の伝記(三) (わがあいするしじんのでんき(さん)) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 406 caractères · 22 écrans
聡明な女の人から愛せられることのない私や萩原に、死ぬまでついて行ったこの女の人のえらさは、やはり女としてすぐれた人であったにちがいない、バカでもすぐれて居れば偉いのだ、すぐれたバカというものは婦人代議士もおよばぬ肉体の雄弁を持っているものであった。日本でも三本の指を屈せられる詩人が最後にえらんだ女の人は、えらばれる沢山なものを持っていたことは確かである。初恋と終愛とが人間の死を飾る額ぶちのおさえであったら、かれの場合、この人こそ何にもいわないでただ愛してだけいられた平和を、かれに充分にあたえた立派な萩原の第三夫人であろう。僕もまたペンを浄めて深くいまここに悼まざるをえないのである。
かれは若い日に偶然に、この一詩をものして誰かにささやこうとしたが、ここまで来ると一篇の詩もまた先きの何十年かを予測してうたわれたように、私にはしたしく愛誦することが出来るのである。
艶めかしい墓場
風は柳を吹いてゐます
どこにこんな薄ぐらい墓地の景色があるのだらう(中略)
どうして貴方はここに来たの?
やさしい 青ざめた 草のやうにふしぎな影よ
貴方は貝でもない 雉子でもない 猫でもない