Classiques japonais avec furigana
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わがまち
わが町
織田 作之助
Lisez わが町 (わがまち) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 93 840 caractères · 186 écrans
お前かテもと言うたら、わいと派アが一緒や。本当は大事な娘を水商売に入れるのんはいややねんやろ?」
「そや。ええこと言うてくれた。他あやん、ほんまにそやねん。わいはなにも娘を売って左団扇でくらす気はないねん。げんに、わいはあの子が出る時、あの子に借金負わすまい思て、随分そら工面したくらいやぜ、そらお前も知っててくれるやろ」
「知ってるとも。――まあ、掛けえな。そない立ってんと」
上り口のほこりを払って、座蒲団を出してやると、種吉は、
「ああ、構(かめ)へん、構へん。座蒲団みたいなもんいらん。油で汚したらどんならんさかい」
手を振ったが、結局腰をおろして、
「――ほんまに他あやんええこと言うてくれたぜ。ここでの話やけど、わいもあの子のいいなりにあの子を芸子にして、じつはえらいことした思てるねん……」
蝶子は器量よしの上に声自慢とはっさい(お転婆)で売ったが、梅田新道(しんみち)の化粧品問屋の若旦那とねんごろになった。維康(これやす)柳吉といい、げてもの料理ことに夜店の二銭のドテ焼きが好きで、ドテ焼きさんと綽名がついていたが、
「わてのお父つぁんも年中一銭天婦羅で苦労したはる」