Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わがせいしんのしゅうい

わが精神の周囲

坂口 安吾

Lisez わが精神の周囲 (わがせいしんのしゅうい) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 670 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

私の家には、高橋正二と渡辺彰が毎晩泊って、私の発作に備えていてくれたが、翌朝になると、講談社の原田君も泊っていたことが分った。何かゞあったのではないかと私は思う。私の記憶に明かではないが、作品社の八木岡君も泊っていたような気がする。

伊東へ同行したのは、南雲、長畑両医師に、高橋正二と女房。渡辺、八木岡両君は後日やってきた。

伊東へきて三日目の朝であった。旅館の縁側で私と話を交していた高橋が、

「先生、だいぶ催眠薬の影響がとれてきたようですね。言葉の発音が、しッかりして来ましたよ」

催眠薬ときいて、私はドキッとした。私には、その記憶がないのである。

「言葉の発音が、そんなに変テコだったのかい」

「えゝ、ちょッと、呂律がまわらなかったです。言葉もそうでしたが、足の方が、ひどかったですね。伊東へ来た日、尾崎さんの前の河で、なんべん、ころんだか、覚えてますか」

その方は覚えていた。しかし、言葉がもつれていたという意識はない。

大井広介の娘、陽子ちゃんが遊びに来た。女房と多摩川へボートをこぎに行って、一泊した。すると翌朝、大井広介がカンカンに腹を立てゝ陽子ちゃんを迎えに来て、