Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

シカゴのきじ

シカゴの雉子

中谷 宇吉郎

Lisez シカゴの雉子 (シカゴのきじ) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 610 caractères · 6 écrans

Aozora Bunko

先日妻が、グリンベイという、シカゴとその北部の住宅地帯とを結ぶ、一番賑かな通りで、雉子が轢かれて死んでいるのを見たと言っていた。新宿を一寸離れたさきの甲州街道、まず代田橋のあたりで、雉子が自動車に轢かれるような話なのである。

こういうふうに、野生動物が、都会の近くにも沢山棲んでいることが、アメリカの一つの特徴である。政府が野生動物の保護に熱心であり、一般の人々も生き物に対して親愛の情を持っていることが、一つの原因である。その点については、公園内の木鼠や雀の例で、既によく言われているとおりである。しかしその他に、今一つもっと大きい理由があるように、私には思われる。それは国が新しいということである。アメリカという国は、案外に新しい国なのである。

シカゴの街は、現在アメリカ第二の大都会で、日本でいえば、大阪に相当する街である。日本流に考えれば、少なくも四、五百年前から出来ていた街のように思われるかもしれないが、この街の歴史は、百年そこそこしかない。

アメリカが今日のような国の姿になったのは、カリフォルニア州に金鉱が発見されて、いわゆるゴールド・ラッシュの時代が来てからあとのことである。