Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じぇみいのぼうけん
ジェミイの冐険
片山 広子
Lisez ジェミイの冐険 (じぇみいのぼうけん) de 片山 広子 (かたやまひろこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 4 297 caractères · 9 écrans
むかし、ファネットの田舍に、ジェミイ・フリールという青年が母と二人でくらしていた。後家である母はむすこだけをたよりにしていた。むすこはその頼もしいうでで母のため一生けん命働らき、毎土曜日の夜になると、かせぎためた金を母の手にそっくり渡してじぶんは半ペニイのお小づかいをありがたくいただいているのだった。こんな孝行むすこはひろい世間にも二人とはいないと近所の人たちからほめられていたが、ほかにもジェミイのことをよく知っている人たちがいるのだった。それはかれが見たこともない、五月祭の前夜か萬聖節の時でなければ人間の眼には見られない人たち、つまり妖精たちである。
ジェミイの家からすぐ近くに、くずれかけた古いしろがあって、「小さい人たち」すなわち妖精の住家だといわれていた。毎年萬聖節の前夜になると、古い窓には明るく燈火がついて、しろの中をあそびまわる妖精たちの小さいすがたが道ゆくものにもよく見えて、パイプや笛の音も聞えてきた。それが妖精たちのえん会なのはみんなが知っていたけれどだれもその席にはいって行く勇氣はなかった。ジェミイは遠くから小さい人たちのすがたをながめ、美しい音樂をきいてしろの内部はどんなようすだろうと考えてみたりしたが、ある萬聖節の前夜、かれはぼうしを手にして母にいった。