Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ジロリのおんな

ジロリの女

坂口 安吾

Lisez ジロリの女 (ジロリのおんな) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 597 caractères · 102 écrans

Aozora Bunko

つまり私は一ぱし人間通ぶって、あれこれとオセッカイをやるくせに、実は一人のみこみ、その上、何かというとヒガンだり腹を立てたり、人の気持を察してやることができないのだ。

衣子にしてみれば、娘の一生の大事であるから、真剣であり、思い決し、悲痛なものがある筈だ。だから私のオセッカイを軽くかわして、私を追払い、種則と膝ヅメ談判に及んだが、私なんかゞ三百代言よろしく一寸見だけ凄んでみせるのと違って、猛烈に急所をついて食い下ったらしい。

いったいが、女というものは本来そうある筈で、必死の大事となると、人まかせでは安心できず、喉笛に食いつくぐらいの意気込みで、相手怖れず乗だす性質のものである。それぐらいのことは、かねて知っている筈ながら、私はバカだから、ヒガンだり、スネたりするのである。

新憲法の今日、一人前の男が、兄貴の気持がどうだからと云って、自分の思いを諦めるなどゝは奇妙な話、世間では、新憲法だというので、若い者が仕放題、親を泣かせている御時世である。これは大方、兄弟グルで仕組んだ逃げ口上でしょう、と、衣子に問いつめられて、種則の返答が、

「いゝえ、然し一人前の男だなんて、とんでもないことですよ。