Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」
ドン・バス炭坑区の「労働宮」
宮本 百合子
Lisez ドン・バス炭坑区の「労働宮」 (ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 935 caractères · 16 écrans
炭坑事務所の壁には赤い布に「工業化! 電化! プロレタリアの勝利はこれだ!」と白字で書いたプラカートが貼られ、一週間ずつの採炭高と生産計画とを対照した興味ある統計図がかかげられている。経営主任の責任ある位置にいるひとはやっと三十そこそこで、その辺にいる誰彼と一向違わない鳶色のルバーシカを着、元気に仕事をやっている。鞄を小脇に抱えた連中が盛に出入りする、青い技師の制帽をかぶったのも来る。主任は日本の女がモスクワから遠い炭坑を見学に来たのを珍しがって忙しいにもかかわらず、
「あなたはどうしてドン・バスを見学する気になったんですか?」
と私に向って訊いた。私はありのまま答えた。
「私は石炭について専門的なことはちっとも知らないのです。けれども、私はソヴェト同盟へ来てからいろいろな工場を見学して、社会主義の国の工場とはどういうものか、そこで労働者はどんなに生活しているかということを見た。成程、人間は社会の仕組みによってはこうも暮せるのだということが分った。日本はブルジョア国だから工場もひどいが、炭坑は話のほかです。危険の中で獣のように搾られている。ソヴェト同盟の炭坑の労働者の生活はどんなか、それが見たかったのです」